フルタイムで働かないフリーランスの委託先の組み方

案件と契約

今年もあと2ヶ月となりましたね。そろそろ来年以降の案件の動き出しがある頃でしょうか?または年末のリリースに向けて慌ただしさが顔を出し始めた方もいらっしゃる頃でしょうか?

契約の更新や来年の稼働を考えるタイミングでもある季節なので、今回は私の稼働の組み方の話です。

私のメインの委託先との契約は、準委任で月70〜80時間ほどです。週5日フルタイムで働く量ではありません。残りの時間は、別の委託先の仕事に充てています。

同じ委託先で4年続いている話は、前に書きました。

同じ業務委託先で4年続いている理由
フリーランスのみなさん、今日も成果出してますか〜?さて私は2022年10月から、同じ業務委託先で働いています。今月で丸4年になります。業務委託は、3ヶ月〜半年ほどで契約が終わることも珍しくない働き方です。私自身も半年ほどで終了したり、1案件…

その記事では契約の形に1行触れただけでした。今回は、フルタイムの1社ではなく、稼働を分けて複数の委託先と組んでいる理由と、実際にやってみて困ったことを書きます。

私の稼働の内訳

※サブの2行は同じ会社で、契約形態の違う仕事を受けています。

委託先契約稼働の目安主な仕事
メイン準委任・自動更新月70〜80時間Next.jsアプリの開発、WordPressサイトの保守・運用
サブ準委任・自動更新月10時間〜15時間WordPressサイトの保守・運用
サブ請負月30〜40時間ほどWebサイト制作

フルタイムを月160時間とすると、メインの委託先はその半分くらいです。その他、サブの取引先で50時間ほど稼働している感じです。残りは勉強に充てたり自分でアプリを作ったりなど未来の投資的な時間としています。

なぜフルタイムの1社にしないのか

理由1:1社が終わっても、収入がゼロにならない

業務委託は、3ヶ月〜半年で終わることも珍しくない働き方です。1社にすべてを預けていると、契約終了の連絡ひとつで無職のできあがりです。我ながらよくこんな根無し草なポジションにいるよなと思います。

私も来月末で契約終了を伝えられたこともあります。もしフルタイムで働いていたらいきなり再来月から仕事がなくなるわけです。契約上はOKでも実際はキツいですよね。

その点、委託先が2つ以上あれば片方が終わっても次を探す間の時間が稼げます。焦って条件の悪い案件を受けずに済むのは、思っていた以上に大きいです。

理由2:別の現場の「当たり前」が見える

「同じ業務委託先で4年続いている理由」の記事で、1つの委託先に長くいると、その環境の当たり前が自分の物差しになると書きました。

複数の委託先と働いていると、開発の進め方やレビューの粒度からコミュニケーションのしやすさまでありとあらゆるものが違います。片方の当たり前を、もう片方で疑えるのは、複数を持つ良さのひとつです。

ただ、正直に言うと、これだけでは足りませんでした。複数の委託先がありながら、SupabaseやVercelを使う応募先が1社もなかったことには、転職活動をするまで気づいていません。そもそも私の委託先が一つはアプリ開発をメイン、一つはサイト制作のみという業態の違いも大きいですが。

理由3:体調と学習と子どもと

月70〜80時間という量は、最初から狙って決めたわけではありません。以前の記事でも書いていますが、2年前に大きく体調を崩したことがあり、以降は少し余裕を持ったタスク量に制限していることと、自分のプロダクトや学習に充てたいこと、子どもの急な用事やイベントごとに対応したいことなどから今の稼働時間になっています。

時間の配分で決めていること

複数の委託先と組むと、一番困るのは時間の取り合いです。私が決めているのは次の2つです。

  1. 日中の連絡には、どの委託先でもすぐに返す。稼働時間外でも、状況がわかる一言だけは返す
  2. 先に約束した期日を優先し、もう片方には早めに相談する

1つ目は、「同じ業務委託先で4年続いている理由」でも書いた「連絡だけは途切れさせない」の延長です。委託先から見ると、私が他の委託先で何をしているかは見えません。見えないぶん、返事の速さでしか安心してもらえないと思っています。

困ったこと

いいことばかりではありません。

  • 繁忙が重なる:これは複数の委託先があると避けて通れない問題かと思います。できないことはできないとはっきりと伝え、「これくらいのスケジュールであれば可能です」と躊躇わずに伝えることにしています。
  • 頭の切り替えに時間がかかる:技術スタックが全く異なる2社で働いているので、たまに切り替えがうまくできない時があります。その時は小休止をとってから取り掛かっています。

逆の判断もありだと思う理由

フルタイムで1社に深く入る働き方も、十分に合理的です。

1社に集中すれば、チームの中心で大きな仕事を任されやすくなります。設計の議論にも最初から入れます。単価や条件の交渉も、稼働が大きいぶんしやすいはずです。スキルを一気に伸ばしたい時期なら、私のような分け方より向いていると思います。

私が分けているのは、収入がゼロにならないことを優先しているからです。たとえ収入が減ってもゼロではないということは私にとってこの上ない精神安定剤です。

すぐに次の委託先が見つかるくらいのスキルセットを持っていたら、私も1社にがっつりコミットしてみたいというのが正直なところ。その方が社員さんとも近い距離で働けそうですしね…ただそれなら私の場合会社員復帰を考えるかもしれません。

まとめ:委託先が1つ終わったら、何割残るか

もし今、複数の委託先と働くか迷っているなら、まず月の稼働を委託先ごとに書き出してみてください。そのうえで「一番大きい委託先が来月終わったら、何割が残るか」を見ると、自分がどれくらい1社に寄っているかがわかります。

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